「ChatGPTとClaude、結局どっちが優秀なの?」——AIを複数契約している人なら、一度は検索したことがあると思います。
私もそうでした。
比較記事を読みあさっては、また別の比較記事を読む。
でも、いくら読んでも自分の使い分けは一向に決まりませんでした。
結論から言うと、消耗が止まったのは「どっちが優秀か」で選ぶのをやめた瞬間でした。
今は「役割」で分けています。
作る係、チェックする係、スポットで使う係。
この記事は、横浜在住・40代・元社内SE(いまは個人事業)でコードは書けない私が、ChatGPTとClaudeをはじめ複数のAIを実際にどう振り分けて毎日使っているか、その「型」を丸ごと公開するものです。
2026年6月時点の実運用です。
目次
「どっちが優秀か」で消耗していた頃
少し前まで、私のAI課金は「とりあえず全部入り」でした。
ChatGPTに課金し、Claudeにも課金し、画像や動画用にGensparkも契約し、Geminiも触る。
月々の合計を計算して、軽くめまいがしたのを覚えています。
問題は金額だけではありません。「全部持っているのに、どれも中途半端」という感覚がいちばんしんどかった。
新しいモデルが出るたびに「乗り換えた方がいいのか?」と気になり、比較記事を開く。
でも比較記事が教えてくれるのは「どっちのベンチマークが上か」であって、「自分の仕事のどこで、どっちを使うべきか」ではないんですよね。
非エンジニアの私にとって、本当に知りたかったのは「優劣」ではなく「役割分担」でした。
結論:AIは「優劣」ではなく「役割」で分ける
いま私は、AIを大きく3つ+1つの役割に分けています。
先に全体像を出します。
| 役割 | 担当AI(2026年6月の私の構成) | やらせること |
|---|---|---|
| 🛠 作る係 | Claude(Claude Code) Max 5x プラン | 仕組みを作る・動かす。自動化、サイト運用、文章の下書き |
| 👀 チェック係 | ChatGPT / Codex Plus プラン | 作ったものをレビュー・相談・壁打ち。批評役 |
| 🎯 スポット係 | Genspark | 調べもの、画像生成、たまに動画 |
| 💤 引退 | Gemini | 最近はほとんど出番なし |
ポイントは、「作る係」と「チェック係」を別々のAIに固定しているところです。
なぜわざわざ分けるのか。
理由はあとで詳しく書きますが、ひと言でいうと、私の経験上「同じAIに作らせて同じAIに採点させると、評価が甘くなりやすい」からです。
人間でも、自分の書いた文章の誤字には気づきにくいですよね。
私はAIにも近い感覚を持っています。
作る係=Claude Code(Max 5x)で、実際に作ったもの

私のメインは Claude です。
プランは Max 5x(2026年6月時点で月100ドル)。
なぜここにお金を集中させているかというと、「Claude Code」という、文章のやり取りだけでなく実際に手元のファイルを作ったり動かしたりできる機能を毎日使い倒しているからです。
ちなみに Claude Code と、デスクトップ作業を任せられる Cowork は、いちばん安い Pro プラン(月20ドル)から標準で含まれています(出典は記事末尾の公式ページ)。
私が Max 5x にしているのは「機能が違うから」ではなく、毎日大量に使うので使用量の上限を上げたいからです。
コードが書けない私が、Claude Code を「作る係」にして実際に動かしているものを挙げます。
すべて自分の個人事業まわりの仕組みです。
- このブログ(CONCHA AI LAB)の記事制作そのもの。リサーチ、事実チェック、下書きづくりをAIに任せています(この記事もそうです。詳しくは後述)
- X(旧Twitter)の投稿を自動化する仕組み
- 「やりたいことリスト」を自動で登録・管理する仕組み
- 会計freeeの仕訳を自動化する仕組み(個人事業の経理がかなり楽になりました)
- Obsidian(メモアプリ)の運用。日々の記録や調べものの整理を、AIと一緒に回しています
正直に言うと、いちばん大きかったのは「個人で作れるものの幅が広がったこと」です。
プログラマーではない私が、これまで「自分には無理だ」と諦めていた技術寄りの作業に手が届くようになった。
対応できる仕事の幅が変わり、これまで何時間もかけて手作業でやっていたことが、相談しながら短時間で片づくようになった——これは大げさでなく、働き方が変わるレベルのインパクトでした。
チェック係=ChatGPT / Codex(Plus)。なぜ作る係と分けるのか

一方で、私は ChatGPT(Plus プラン・月20ドル)も解約していません。
ただし役割は変えました。
今のChatGPTは私にとって「レビュー役・相談役」です。
Claude Code で何かを作っているときに、「この方針で合ってる?」「ここ、見落としない?」と壁打ちする相手として使っています。
同じ ChatGPT Plus には、コード寄りの作業を見てくれる Codex も含まれています(2026年6月時点では Plus プランに同梱、単体契約は不要)。
私はこの Codex を「実行役(作る側)」としては基本使っていません。
あくまで批評専門。
Claude が作ったものを、別の系統のAIである Codex に「ダメ出ししてくれ」とぶつける。
この役割分担がとても効きます。
なぜ「作る係」と「チェック係」を別のAIにするのか。私の経験上、同じAIに作らせて同じAIに採点させると、評価が甘くなりやすいからです。
実際、Claudeに記事を書かせてClaudeに採点させると、けっこう高得点をつけてきます。
でも別系統のChatGPT/Codexに見せると、容赦なく弱点を指摘してくる。
この「身内じゃない第三者の目」が、私の場合は品質を一段引き上げてくれました。
スポット係=Genspark、そして引退したGemini
Genspark は「ここぞ」のスポット用です。
ちょっとした調べもの、画像の生成、たまに動画。
Plus プランは2026年6月時点で月24.99ドル・10,000クレジットで、有料プランなら画像生成はクレジット消費ゼロ(2026年12月末までの条件)という設計になっています。
常用ではなく「必要なときだけ開く道具箱」という位置づけです。
逆に、正直に書いておくと Gemini は最近ほぼ使っていません。
悪いという意味ではなく、私のワークフローの中で「これはGeminiじゃないと」という役割が今のところ空いてしまっている、というだけの話です。
ここは人によって全然違うはずで、「自分の中で役割が埋まっているか」が継続契約の判断基準になると思います。
料金で見る、私の使い分け構成(2026年6月時点)
「役割で分ける」と言うと豪華に聞こえますが、私の常用は実質Claude Max 5x + ChatGPT Plus の2本柱です。
料金を並べておきます(すべて2026年6月時点・米ドル。
為替で円換算は変わるので各公式ページでご確認ください)。
| サービス/プラン | 月額(2026年6月時点) | 私の役割 |
|---|---|---|
| Claude Max 5x | $100 | 作る係(メイン) |
| Claude Pro(参考) | $20(年契約$17) | ※Code/Coworkはこの価格帯から使える |
| ChatGPT Plus | $20 | チェック係(Codex含む) |
| Genspark Plus | $24.99(年契約$19.99) | スポット係 |
両論併記で正直に書くと、全員がMax 5xにする必要はまったくありません。
私は毎日Claude Codeを長時間回すので上限の大きいMaxにしていますが、使う量が少ない人なら Pro(月20ドル)でも Claude Code と Cowork は使えます。
「まず安いプランで作る係を1つ持ち、別の安いプランをチェック係に充てる」だけでも、この型は十分に機能します。
この記事自体が「作る×チェック」で出来ています

抽象論で終わらせないために、いちばんの実例を出します。あなたが今読んでいるこの記事こそ、「作る係×チェック係」の使い分けで作られています。
- まず私が、テーマと自分の体験(=この使い分け)を Claude に渡す
- Claude(作る係)が、料金や製品名を公式サイトで裏取りしながら下書きを書く
- その下書きを Codex(チェック係)に独立レビューさせ、弱点や事実の怪しい箇所を指摘させる
- 指摘のうち、公式情報で裏が取れたものだけを直す
- 最後に人間である私がチェックして公開する
つまり、この記事の料金データ(Claude Max 5xが月100ドル、ChatGPT Plusが月20ドル…)は、私の記憶ではなく公式ページで一次確認した数字です。
そして「AIに採点させたら高得点だった」で終わらせず、別系統のAIに批評させてから人間が最終確認している。
これが私の言う「役割分担」の中身です。
AIに丸投げして自動公開、はしません。最後の公開ボタンは必ず人間が押す——これだけは型として固定しています。
真似する人向け:型の回し方(私の頼み方の例)
「役割で分ける」を実際にどう回しているか、私の頼み方を具体的に書いておきます。
特別なことはしていません。
- 作る係への頼み方:いきなり作らせず、「○○を作りたい。まず手順を説明してから進めて」と手順→実行の順で頼みます。途中で「ここまでで一度見せて」と区切ると、暴走しにくいです。
- チェック係への頼み方:「これを粗探しする前提でレビューして。褒めなくていいので、間違い・抜け・リスクだけ挙げて」と、はっきり"批評モード"を指定します。これを言わないと、AIはすぐ褒めてきます。
- 採否の判断:チェック係の指摘をそのまま信じないことがいちばん大事です。特に料金やスペックなど事実に関わる指摘は、必ず公式ページで自分で確認してから直します。第三者のAIも平気で間違えるので、「AIが言ったから正しい」は禁物です。
この3つだけで、「作って → 別のAIに叩いてもらって → 自分で裏取りして確定」という流れが回り始めます。
コードが書けなくても、この"進行管理"の部分は誰でもできます。
むしろ非エンジニアこそ、ここのハンドルを握る役に向いていると感じています。
この使い分けが「向いている人・向いていない人」
向いている人:
- AIを2つ以上契約していて「どれも中途半端」と感じている人
- コードは書けないけれど、AIで何か仕組みを作ってみたい非エンジニア
- AIの出力をそのまま信じるのが怖い人(チェック係を挟みたい人)
向いていない人:
- AIは月に数回しか使わない人。その場合は無料〜1つの安いプランで十分で、役割分担はオーバースペックです
- 「とにかく1つに絞ってシンプルにしたい」人。複数契約の管理そのものがストレスなら、メイン1本に集約する方が幸せです
よくある質問(FAQ)
Q. 結局、最初の1つはどれを選べばいい?
A. 「作る係」を1つ決めるのがおすすめです。
文章だけでなく作業を任せたいなら、私は Claude(Claude CodeとCoworkが付く Pro 以上)を選びました。
まず作る係を固定し、慣れてから別のAIをチェック係に足すと、迷いが減ります。
Q. チェック係は本当に必要? 作る係だけじゃダメ?
A. なくても回ります。
ただ私の場合は、別系統のAIに批評させるひと手間を入れたことで、自分やClaude単体では見落としていた事実の間違いや抜けに気づけた経験が何度もありました。
ここは人によりますが、私は外せない工程にしています。
Q. 全部のプランを契約すると高くない?
A. 高いです。
だからこそ「役割が埋まっていないもの」は遠慮なく解約・休止します。
私もGeminiは実質止めています。
常用は2本、あとはスポット、というメリハリが現実的です。
Q. 非エンジニアでもClaude Codeって使える?
A. 使えます。
私自身がコードを読み書きできません。
やりたいことを日本語で伝えて作ってもらい、できたものを別のAIと自分でチェックする、という進め方です。
まとめ:優劣ではなく役割で、AIは静かに強くなる
「ChatGPTとClaude、どっちが優秀か」で消耗していた私が行き着いたのは、とてもシンプルな結論でした。優劣で1つを選ぶのではなく、役割で分けて全員に働いてもらう。
- 作る係=Claude Code(私はMax 5x、軽い人はPro $20でも可)
- チェック係=ChatGPT / Codex(Plus $20)。作る係とは必ず別系統にする
- スポット係=Genspark(調べもの・画像・動画)
- そして最後の公開判断は人間がやる
もしいま複数のAIを「なんとなく全部」契約して持て余しているなら、いったん料金表を眺めて「この子の役割は何だっけ?」と問い直してみてください。
役割が空いている契約は、たぶん解約していい契約です。
そして空いた予算を、いちばん働く「作る係」に寄せる。
それだけで、AIは静かに、でも確実に強くなります。
※本記事の料金・プラン・モデル名は2026年6月時点の各公式情報をもとに記載しています。
最新の条件は必ず公式ページでご確認ください。
参考:Claude 料金(claude.com/pricing)/ChatGPT・Codex 料金(chatgpt.com/pricing・chatgpt.com/codex/pricing)/Genspark 料金(genspark.ai)。
本記事は筆者自身の利用環境での体験に基づくもので、効果や使用感には個人差があります。